【書評】ファスト&スロー 上巻 自動的思い込みを回避せよ

どうもだいちんぱんです。

今回は「ファスト&スロー 上巻 」の書評記事です。

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫) [ ダニエル・カーネマン ]
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本書では

  • 自分は何を基準に選択を行っているのか
  • 自動的に何かを決めてしまう理由
  • 思い込みから逃れるためには何をすべきか

を解説しており

だいちんぱん
人間がどんな思考で決断を下しているか知りたい
だいちんぱん
思い込みをなくしたい。バイアスがかかる理由を知りたい

といった方にオススメの一冊になります。

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五秒で読める忙しい人のための超要約

「意思決定のプロセスを学ぶ事で、思い込みを減らそう」という内容の本です。

本の概要

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫) [ ダニエル・カーネマン ]
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人間の思考方法には大きく二つの方法があります。

自動的に物事や現象について思考し観察し答えを導き出す、システム1と複雑なことを考え、熟考するシステム2です。

本書ではこれら二つの機能から、人間がどんな思考で意思決定を行っているか。を解説します。

第1部 二つのシステム

第2部 ヒューリスティクスとバイアス

第3部 自信過剰

という構成になっています。下巻には4部と5部が収録されており全5部構成で展開されますが、今回の記事では上巻の内容のみを書いていきます。

本書の魅力

システム1とシステム2という意思決定を司る二つの機能について学べることでしょう。

概念的な内容が多く難しい本に思われがちですが、実際はクイズをもとに意思決定について体感しながら学んでいけるので、理解がしやすいことも魅力であると言えます。

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直感で決めるシステム1と慎重だがのろまなシステム2

システム1

システム1はいわゆる直感と言われるもので、「自動的」に動き、絶えずに判断を下す機能を持っています。

私たちが簡単に判断を下せるのも、経験から即決できるのも、このシステム1のおかげです。

しかし、自動的に反射で物事を考えるために、様々なエラーを引き起こします。例えば「慣れによるエラー」。聞き慣れたことや経験したことに対して私たちは少なからず好意を持ってしまいます。

なぜなら、慣れたことはコントロールができるから。自分の力でコントロールできるのは誰でも気分がいいものですよね。

しかし、いくら慣れた環境や物事であっても、同じ判断をし続けてしまったり、慣れたことによって考えるのをやめてしまうと失敗してしまいますよね。「慣れによるエラー」はこういう現象のことをいいます。

これはシステム1が引き起こす1例に過ぎません。このように自動で、絶え間なく判断を行っているため、油断すると自分でも何故その選択肢を決めたのかわからなくなってしまいます。

またシステム1から下される判決は直感的かつ短絡的なものが多いために「バイアス」つまり「思い込みによる勘違い」を引き起こしてしまいがちです。

システム2

上記したシステム1とは違い、システム2は熟考します。システム1では解けないような問題、物事が発生した時、システム2が動き出し、問題解決を試みます。

例えば新しいスポーツをするとき。いままでの経験がないのでシステム1が参照すべきものはなく、どう対処すればいいのかわかりません。この時システム2が起動し様々の情報をもとに、新しい動きを習得しようとします。ラケットの振り方、サーブの打ち方、ポジションの取り方など、初めて経験するスポーツは色々と考えながら動きますよね。

しかし、思考しながら動くと判断が遅れてしまうもので、慣れるまではスピードについていけず、ぎこちない動きになってしまいます。

これがシステム2の弱点で、思考を深め、出来る限り正確な判断を下そうとするあまりスピードが遅くなるのです。

そこで、習熟したものに関してはシステム1におまかせできるようになっていて、慣れたことに関してはシステム1で対応することでより素早く判断できるようになるんですね。

感想と気づき

人は自分が慣れ親しんだものを好きになる

上記したように、「慣れ」はバイアスを生み出します。しかし慣れたことに対処している時はストレスは感じていないはずです。なぜならば、思考する必要がないほどに、慣れた環境や慣れた物事に対処しているであろうからです。

うまく対処できている=コントロールできている

つまりストレスフリー。システム1が起動している時、私たちは実は幸せなんですよね。複雑な問題も解く必要がなく、思考を深める必要もない。だから聞き慣れた言葉や経験した物事に対して、抵抗感なく受け入れることが出来るのかなと。

超勉強法の書評でも書きましたが、新しいことを人間は嫌がってしまうんですよね。

しかし慣れたこと、コントロールできていることであれば、余裕が生まれますし、多少新しいことであっても受け入れられると。

システム1とシステム2の役割を知ることで、更に学習する時や説明する時には、「知っていること」に紐づけていくことの重要性を感じました。

人間は「理由」が大好き

自分が下した判決を思い返したとき、そこに理由やストーリーを考え出してはいませんか?

システム1が下す決断はとにかく早いです。なので事前に理由を考えたりはしません。が、あとから理由を付け加えることもあります。

このことで、本当は結果など知らなかったのに、知っているふりをしたり、行動してから自分の行動の理由を考えてみたり。

人間ってやつは理由がないと行動できないといいますが、行動した後、結果を見た後でその理由を作り出すこともあるのですね。

あとから理由付けを行っていると、結果を見ないと行動できなくなっていき次第に安全な行動しかとれなくなっていってしまいます。

結果がわかっているものでないと行動できないからです。

なので「結果バイアス」にかからないためにも、結果よりもそこまでの「経過」を確認することが大切なのかなと。結果より経過。よく言われることではありますが、改めて実感することが出来ましたね。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「ファスト&スロー 上巻」の書評記事でした。

本書を読むまで、自分の意思決定の方法なんて意識しませんでした。しかし本書で意思決定の過程で生じる「思い込み」について学べたことで、どんなことでも決める前に思い込みは入ってないか?と考えるようになりました。

普段は意識しないことだからこそ、意識する事でわかることもある。

思い込みはない!と思って生活してきましたが意外と色んなところにあるのかもしれませんね。

出来る限りの思い込みを取り払って生活出来るようにシステム2の起動を促していきたいものです。

それでは。

 

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