【書評】最高の体調 鈴木祐 本来のコンディションを取り戻せ

どうも、だいちんぱんです。

今回は「最高の体調」の書評をしていきます。

この本は、

  • 進化医学による体調の最適化
  • 狩猟採集民式ライフスタイルの現代への活用方法
  • メンタルの改善法

という不調やメンタルが弱いことに悩んでいる方、人生を最適化したい方にはオススメの一冊になります。

間違いなく名著です。読んで損はないと思います。

スポンサードサーチ

五秒読める忙しい人のための超要約

本書は、

「現代と古代とのミスマッチの解消が人生を最適化できる。ライフスタイルと思考法を改善すれば、幸福度は高められる。」

本書を選んだ理由と目的

  • 体調を最適化したかった
  • 進化医学に興味があった
  • 「パレオな男」の著書だから

以前から体調の最適化には興味がありまして、乱立する健康法じゃなく科学的エビデンスを重視する鈴木祐さんの新書ということで、本書を手に取りました。

スポンサードサーチ

概要

人間が作られたのは600年前。人間は急進化を遂げたが故に、様々なミスマッチを抱えてしまった。

進化医学の観点から現代における遺伝子とのミスマッチを解消する事で「最高の体調」を手に入れる。そのための具体的方法を紹介しているのが本書です。

第1章 文明病

第2章 炎症と不安

第3章 腸

第4章 環境

第5章 ストレス

第6章 価値

第7章 死

第8章 遊び

といった構成になっており、より実践的な内容になっています。話の構成も、問題点→解決策を科学的エビデンスをもとに紹介していく。といった具合で進んでいくので理解しやすく、章末の実践ガイドを参照すれば実践も簡単です。

読みながらすぐにでも実践し、体調を改善していける。そんな本です。

著者 鈴木祐

「パレオな男」で有名な鈴木祐さん。詳しくはリンクを見てくださいな。

10万本以上の論文を読んだそうで、現在もブログなどでその健康法、心理、科学に関する知識を紹介し続けています。

科学に裏打ちされた情報がたくさんあるので、気になる方は是非リンクから飛んで見てください。

最高の体調朝渋レビュー記事はこちら

要約

それでは要約していきます。

ダーウィニアンメディスンー進化医学の目的ー

現代における不調のほとんどは進化と遺伝子のミスマッチにおけるものです。これを著者は「文明病」と呼んでいます。この文明病を解決することが進化医学の目的なんだとか。

人間は600~700万年前に形付けられたそうで、1~2万年前にやっと農耕生活を始めたそう。それまでは狩猟採集をして生活をしており、常に動き回り、睡眠を十分にとり、平等で平和的なライフスタイルだったそうです。

肥満や集中力の低下、ストレス過多は文明病です。これらの不調には根本的なアプローチをしなければ改善されることはありません。

1950年には肥満率が10%以下でしたが2015年には35%を超えました。集中力は都市の青年よりも部族の青年の方が40%も高いそうです。

これらの不調は何故起きてしまうのか、それを特定し、解消するのが「進化医学」の目的であり、自らの遺伝子のポテンシャルの最大化こそ本書の目指すべきところであります。

古代のライフスタイルで「炎症と不安」を解消

まず手を加えるべき箇所は炎症と不安です。

狩猟採集民の炎症は短期的なもの(外傷や発熱)に対して、私たちの炎症は慢性的なもの(肥満や不調)で、これらの原因は進化のミスマッチによるもの。古代と現代では次のような差があります。

・古代に少なったもの

  1. カロリー
  2. 塩分
  3. 人口密度

・現代に少なすぎるもの

  1. 運動
  2. 睡眠
  3. 食物繊維

などが挙げられます。このように、簡単にリスト化するだけでもこれだけミスマッチがでており、これらのせいで、私たちは慢性的な炎症に蝕まれる可能性があるのです。

次に不安です。狩猟採集民ははっきりとした不安を抱きますが、私たちの不安は非常に「ぼんやりとしたものです」

例えば、以前の不安はライオンや外敵から襲われるなどの単純な不安です。

現代の不安はお金や仕事、人間関係など、非常に複雑です。単純な不安であれば、解消法も簡単です。上記したものであればライオンから逃げればいいのです。

ですが、現代の不安は解消しづらく、なにが不安の原因かわからない。また、急激に変化する現代において、未来への漠然とした不安を感じることも少なくありません。

これら炎症と不安への対策は、自然への接触と価値観の設定です。

1.自然との接触

自然と接触するだけで、不安は低減し、ストレスは大幅に解消する効果があります。また大気に含まれる細菌が腸内環境に良い影響を与え、自律神経も整えます。

また自然は畏敬の念を抱かせたり、大きな流れの一部だと気づかせてくれます。悩みは不安が小さなものだと気づけますし、実践しやすいので試してみると良いかもですね。

具体的には、「公園」レベルの環境に2日に1回、10分ほど過ごすことが目標です。月150分以上自然と触れ合うと更に効果を望めます。

2.価値観の設定

何故生きるかを知っているものはどのように生きる事にも耐える by ニーチェ

自らの価値観を知ることが生きる上での土台となるので、この価値観をはっきりさせることが大切です。

何のために生きるのかを理解できれば、不安への対処法も自ずと理解できますので、不安は減っていきます。時代が変化しても、一本の軸があればブレずに生きていけるでしょう。

なので自分の中の価値観を探すこと。本書では、パーソナルバリューリスト、価値観評定スケール等を利用することを薦めていますが、これは自分の好きな方法を使うとよいのではないでしょうか。

好きなものを好きな理由を遡っていくだけでも、価値観は見つかるかもしれません。

日々の「遊び化」で幸福に

現代には娯楽が溢れていますが、何故だが「遊び」は減っているように感じます。娯楽は増え続けているのに。何故でしょうか。

ここで、狩猟採集民と私たちの生活を比較してみましょう。

狩猟採集民の生活はシンプルです。獲物を仕留め、みんなで分け合い、食べて後は歌ったり踊ったりして過ごす。

現代の生活は、数え切れない種類の仕事があり、営業したり、ローンを立てたり。新しすぎるタスクを要求されるうえに、時代は次から次へと変化していくのでついていくだけでも一苦労です。

さらに狩りでは、獲物を取れた・取れないというわかりやすい結果で成長を実感できるものの、現代では成長しているかどうかは非常にわかりづらいです。

これらを解決するには、「日常を遊び化」する必要があります。

仕事や趣味を漠然とこなすのではなく、ルール定め、成長を実感しやすいようにします。

まずルール化。目標を設定したら、作業時間を決めます。

ポモドーロテクニックなどで作業時間を区切りながら作業することによって、集中力を保つことができますし、時間という制約があるので、どのくらいできるのか、自分の実力にも役に立ちます。

次にフィードバックです。

上記の方法でタスクをこなしていく中で、区切りごとの進捗を記入していってください。こうすることで、制限時間内にどの程度作業できたのか。ということが目に見えて分かるので、見返したときに成長を実感しやすいです。

こうして日常にルールを設けることで遊び化は進んでいきます。

スポンサードサーチ

感想と気づき

ここからは本書を読んだ感想です。

狩猟採集民の生活こそ「最適なライフスタイル」

狩猟採集民のライフスタイルこそが、遺伝子に最も適したライフスタイルだと初めて聞いた時の衝撃は忘れられません。

実際、現代における不調は様々なところで実感できていますし、周囲の人に精神を患ったり、肥満化が進んでしまう人は多くなったように感じます。

私もぼんやりとした不安に悩まされたこともあり、進化医学にあったライフスタイルに変更するというのは活気的な解決策だなと感じました。

進化医学に乗っ取ったライフスタイル。こんなに簡単かつ明確で根本的な方法って他にないのではないでしょうか。

循環型思考で未来の恐れから解放される

突然ですが、狩猟採集民は未来という概念がないそうです。あるのは過去と現在のみ。

そのため、私たちが感じるような未来への恐れは感じないんだとか。未来を感じやすくなった理由は様々な価値観や情報が乱れ飛んでいるからでしょう。

私たちが未来に恐れを感じるのは、予測できないからで、わからないから恐怖してしまう。

未来を可視化できれば恐怖はしませんよね。そこで循環型思考です。

循環型思考は「その日が永遠に繰り返される」という思考方法なので、常にこの思考を忘れなければ未来は可視化できます。

またマインドフルネスを鍛え、今ここに集中するのもよさげです。

・今ここに集中+今日が繰り返される

という思考法を持つことができれば、未来への恐怖は相当抑えられて、なおかつ自己コントロール力も高められるのではないでしょうか。

勝手にこの思考法を「超循環型思考」と呼ぶことにしました(笑)。

人間という動物にとって幸せは「オマケ」でしかない

本書を読んでいると、人間も動物の一種なのだ。ということを実感させられます。

動物の一種である以上、「遺伝子の繁栄と存続」こそが最大の使命であり、その他のことは雑務に過ぎません。幸せだとか不幸だとか、遺伝子的にはどうでもいい。いわば「オマケ」、ハッピーセットなんです。

とは言え、幸せは私たちにとっては大切なファクターです。どうすれば幸せになれるのか。

それは与えること。

GIVEすることこそ、人間の普遍的価値感であり、幸せの根源なんですね。

アダムグラントは著書「GIVE&TAKE」でギバーが世の中の勝者になる。と言いました。GIVEすることは他者に利益を与える以上に自分に利益を生むと。

ハッピーになるために与えるってのは考えてみれば人間の根源的願いだよなーと思ったり。母親が子供を育てる時、友人を作る時。与える事で双方に利益が生まれ、双方とも幸せになれる。素敵っすね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本書を初めて読んでから半年近く経ち、改めて再読してみましたが、やはり名著ですね。現代と遺伝子のミスマッチが不調の原因だなんて気づく方いないでしょう。

そして本書は多くの勇気と自信を与えてくれます。

パフォーマンスが悪くて悩んでいた方、原因不明の不調に頭を抱えていた方。それは自分の身体が悪いのではなく、遺伝子とのミスマッチが原因かもしれないのです。

この事実だけで、救われる方は多いのではないでしょうか。少なくとも私は救われました。

是非本書を手に取り、実践してみてください。

それでは。

スポンサードサーチ

参考文献

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です